奈良田の七不思議
ならだのななふしぎ

第46代天皇、女帝・孝謙天皇(奈良王)が病に伏し、病気平癒を祈願した際、「甲斐の国湯島の郷の霊験あらたかな温泉がある」とのお告げを受け、奈良田に仮の宮殿を造り、天平宝字2年から8年間過ごしたとされる。奈良王様が奈良田で過ごした8年間に残した、さまざまな伝説を「奈良田の七不思議」という。


1)御符水

奈良王様が掘った用水池。干ばつや豪雨でも水量の増減がない。飲むと諸病に効能がある。

2)塩の池

塩を得ることに不便を感じた奈良王様が、八幡神社に祈願するとお手洗い池から塩水が湧くようになり、これを汲んで使用した。

3)檳榔子の染池

奈良王様が衣を染めた池。村人はこの池で太布(たほ・たふ)を染めた。太布とはコウゾの皮から糸を紡いで織られた古代布のこと。

4)二羽烏

畑の作物を食い荒らす鳥たちを集めた奈良王様は、「畑の作物を食べてはならぬ」と厳しく注意をしたが、その言いつけを守らなかった2羽の鳥以外を、奈良田から永久追放した。

5)洗濯池

真冬の洗濯に苦労した奈良王様が、八幡神社に祈願したところ温泉が湧き、村人が洗濯に苦労せず済むようになった。

6)七段

奈良王様がお住いの王平から早川の河原までの、七段の段丘を「奈良は七条、ここは七段、この地も奈良だ」とお喜びになった。

7)片葉の葦

奈良王様が都へ帰る際、後を慕った葦までもが、帰る方角である北側の片方にしか葉が生えなくなったという。


【掲載記事】

・深沢守さんインタビュー